2011年05月13日
日本におけるLu AA21004の臨床第3相試験開始について
武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とH. Lundbeck A/S(本社:デンマーク コペンハーゲン、以下「Lundbeck社」)は、このたび、Lu AA21004(開発コード、以下「本薬」)について、大うつ病を対象とした臨床第3相試験を日本において開始しましたのでお知らせします。
本試験は、大うつ病患者を対象とした多施設共同・無作為二重盲検比較試験で、約360名の患者登録を予定しており、本薬の有効性および安全性をプラセボと比較します。主要評価項目は、投与8週時点におけるMADRS※合計スコアのベースラインからの変化量であり、約1年半後の終了を予定しています。
個人的な減量情報
本薬は、既存の抗うつ剤とは異なる骨格を有する新規の化合物であり、大うつ病を対象に海外で実施された複数の臨床試験において、高い有効性と忍容性を示しました。日本で開始した本試験のほか、現在、4本の短期投与試験および2本の長期投与試験などが実施されています。
武田薬品とLundbeck社は、うつ病で苦しまれる患者さんに画期的な新薬になり得ると期待される本薬を早期にお届けするために、引き続き本薬の開発に協力して取り組んでまいります。
以 上
子どもたちや学校での感情や行動の障害
<Lu AA 21004について>
本薬は、現在、開発を行っている多重作用メカニズム型抗うつ薬であり、5-HT3受容体および5-HT7受容体拮抗薬、5-HT1A受容体作動薬、5-HT1B受容体部分的作動薬およびセロトニン輸送体阻害薬として作用することからもわかるように、再取り込み阻害と受容体作動という2つの薬理作用があると考えられています。前臨床試験において、本薬は、脳の特定部位におけるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリンおよびヒスタミンのレベルを増加させることが示されています。これらの作用は臨床での薬効に繋がると考えられ、本薬の作用機序と考えられています。
うつ病のために放電さ
<うつ病について>
WHOの統計によると、全世界で約1億2,100万人の人がうつ病に罹患しているといわれています。うつ病は身体障害をもたらす疾病であり、2000年の統計では、世界的に、患者に負担を強いる4番目の疾患と位置づけられています。
うつ病の症状は慢性的であり、かつ繰り返し起こるもので、患者さんに対して身体的、精神的に影響を及ぼすものです。うつ病によくみられる症状には、悲しみ、不安、活動に対する興味の欠如、活力の低下、不眠、集中力の低下、絶望、罪悪感、また、痛みや消化不良等の継続的な身体的症状があり、さらに深刻なケースとしては自殺願望、自殺未遂などがあります。
<武田薬品とLundbeck社のアライアンス関係について>
2007年9月にLundbeck社と武田薬品は、Lundbeck社が保有する気分障害・不安障害の治療薬候補である複数の化合物について、米国と日本における独占的共同開発、共同販売権に関する契約を締結しました。本契約は主にLundbeck社の気分障害・不安障害治療薬候補の最も開発が進んでいる2つの化合物、Lu AA21004とLu AA24530に関するものであり、米国と日本において承認取得後は武田薬品とLundbeck社で、共同販売をする予定です。
<問い合わせ先>
武田薬品工業
コーポレート・コミュニケーション部
03- 3278- 2037
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